こんにちは、クレープ愛好家の辻元 未奈美です。
みんな知ってる、食べ歩きにぴったりのスイーツ「クレープ」!
…ですが、その由来や、近年の人気急上昇の理由はご存知ですか?
この記事では、クレープを週8で食べるクレープ愛好家目線で、クレープの基本情報から最新のトレンドまで、まるっと全て解説していきますね!
*もくじ*
クレープの定義
クレープとは、ざっくり説明すると、「穀物の粉を水で溶いて薄く焼いたもの」です。
厚めに焼くとパンケーキになるので、「薄いパンケーキ」と説明されることもありますが、いやいや、それってパンケーキが基準になってますよね?違いますと。むしろパンケーキが「厚いクレープ」なんじゃないかと。
そう考えるとクレープのカバーする範囲はとっても広いですね!
ありがとうございます。
クレープの種類
クレープの種類は、主原料の違いで2種類あります。
小麦粉を使っているものがいわゆる「クレープ」。
そば粉を使っているものが「ガレット」です。日本では「ガレット」と言っても全員が知っているわけではないので、「そば粉のクレープ」という表現をされることが多いですね。
クレープとは
小麦粉の生地を丸く焼き、生クリームやアイス、フルーツ、チョコレートソースなどをトッピングしてくるくると巻いたものが日本では一般的。
超有名な人気クレープ屋さん、マリオン・クレープの創業者、岸 伊和男氏が、日本に初めて持ってきたと言われていますよ。
この日本式クレープは「japanese crepe」として海外でも話題になっていて、原宿や秋葉原などのクレープ屋さんには、常に海外からの観光客の方が並んでいます。
一方、元祖クレープ大国のフランスでは、日本のようにあまりたくさんのトッピングはされません。
砂糖やバター、ヌテラ(ヘーゼルナッツ風味のチョコレートソース)などのシンプルな味付けをされて、温かいまま食べるのがオーソドックス。手持ちタイプと、お皿に乗せてフォークとナイフで食べるバージョンがあります。
ちなみに「クレープ」は、「ちりめんのように、表面をちぢらせた織物」という意味。
クレープの表面の焼き色が、縮れて見えるのでそのように名付けられたようですよ。
ちりめんと言われてもあまりなじみがないので正直よくわかりませんが 笑
ガレットとは
そば粉の生地を丸く焼き、チーズやハム、卵をトッピングする料理です。
お食事系が多いですが、お砂糖で味付けした、甘いデザートガレットもあります。
そば粉は、小麦粉よりもビタミンやミネラル、食物繊維など身体に良い成分を多く含みますので、ヘルシーですよね。
ちなみに「ガレット」は「薄くて丸いもの」という意味です。
クレープの歴史
日本では小麦粉のクレープのほうが有名ですが、実は発祥はそば粉のクレープ、ガレットのほうが先輩なのですね~ 後輩が先輩の知名度を追い抜かすという気まずいアレですね☆
◆ガレットの発祥
ガレットは、フランスのブルターニュ地方で生まれた料理です。
誕生した時期は紀元前と言われています。当時からブルターニュ地方は、その寒冷な気候から、小麦の栽培がうまくできず、代わりにそばの栽培が盛んに行われていました。
そして、昔はそのそば粉は、水で溶いてお粥にして食べられていたのですが、ある時、そのお粥を、太陽で熱されて熱くなった石の上にこぼしてしまったところ、そのお粥が焼けて固まりました。
それを食べたところ美味しかったので、ガレットという料理が誕生した…と言われています。
フランス人は、失敗を成功にするお料理を作るのが得意ですね!タルトタタンとか。(りんごのタルトを、本来の順番である①タルト生地→②りんごの順ではなく、逆に作り、失敗かと思いきや美味しかったことからタルトタタンというお菓子が生まれた)
また、同じく気候の問題で、ブルターニュではぶどうも栽培しにくかったため、代わりにりんごの栽培が行われていました。そのため、ブルターニュではぶどうのワインではなく、りんごの微発泡酒「シードル」が作られており、ガレットにはシードルを合わせて供されるのが定番となっています。
◆クレープへの発展
クレープは、当時のフランス王室のルイ13世の妻、アンヌ王妃がブルターニュ地方を訪れた際に、現地で食されていたガレットを気に入り、宮廷料理としてとりいれられたことから、フランス全体に広まったのがきっかけだと言われています。その時に、粉はそば粉から小麦粉に変更され、さらに卵や砂糖、牛乳なども入ったリッチな生地になっていったそうですよ♪
「あれ(ガレット)と同じものを作って頂戴」と言われたであろう宮殿のシェフも、言われたことだけをやるのではなく、より美味しくなるようアレンジするとは、デキるビジネスマンな感じがしますね~。相手の期待に応えるのが一流、期待を超えるのが超一流、というやつですね!(現代ホスト界の帝王と言われるRORANDさんのお言葉)
日本におけるクレープの広がり
さて、そんなこんなでフランス中に広まったクレープ。
日本に入ってきたのはいつでしょうか。
クレープ屋さんを日本で初めて開店したのは、上記にも出てきましたが、「マリオン・クレープ」の創業者、岸 伊和男さん。
彼は大学卒業後にフランスへ留学していたそうで、そのときにフランスで見たクレープを、1976年10月に、食べ歩きできるスイーツとしてアレンジし、日本で売り出したのだそうです。
その100年ほど前の1862年には、イギリス人のロバート・クラークさんが横浜にベーカリーをオープンして国内初の食パンを作ったり、1874年に木村屋があんぱんを考案・発売したりと、パン文化や、それをアレンジしたメニューが日本で次々と生まれていた時期でしたので、クレープは遅れること100年、待たせたなと言わんばかりに日本に上陸したんですね~
その後、女性週刊誌等でも紹介されて一大ブームとなったクレープは、次々と他のお店も販売するようになり、日本中でクレープが食べられるようになりました!
クレープの魅力
クレープの魅力は色々ありますが、それを5点にまとめてみました!
①バリエーション豊富
・食事系(そば粉のガレット等)、スイーツ系(いわゆるクレープ)どちらもあるので甘いものが苦手な人でもOK!
トッピングも無限なので飽きることがありません。
②食べる機会が豊富
・食べ歩きも持ち帰りもレストランも、どこでも食べる機会があります。
忙しいからパッと手軽に買いたい日も、ゆっくり味わいたい日も楽しめますね!
③フォトジェニック
・見た目がかわいいのでテンションが上がります。
タピオカミルクティーと同じくらい写真映えします。(敵対心 笑)
④世界共通で人気の食べ物
・どの国にも絶対あります!老若男女みんな好き。
⑤パーティにも最適
・文化祭の出し物、家族のバースデーバーティ、友達とホームパーティなどで、みんなでわいわい言いながら作り、仲良くなるツールとしても使えます。
クレープ好きを公言する芸能人・有名人
クレープは、実は有名人の方々にもとっても人気なスイーツなんです。
例えばこちらの方々など!
①星野源さん&新田真剣佑さん
https://news.mynavi.jp/article/20181017-708370/
②尾上松也さん&松本潤さん
https://www.j-cast.com/tv/2019/06/10359691.html
③ゆうこすさん
https://twitter.com/yukos_kawaii/status/864852801989378049
https://www.instagram.com/p/Be9p6Kbnj_U/?utm_source=ig_web_copy_link
クレープの最近のトレンド「進化系クレープ」
クレープと言えば、原宿で人気の、食べ歩きスイーツ…だったのは過去のお話。
最近のクレープは、見た目も味もバリエーションがとーっても増えているんですよ。
クレープリーチロル@東京・祖師ヶ谷大蔵
農家さん直送の新鮮なフルーツをふんだんに使った、日本一ガーリーな姫クレープ。
インスタ映えしすぎる月替わりの限定クレープ目当てにやってくる女子の列が絶えません。
クレープなのに持ち歩けないという進化しすぎた映えクレープ、毎月3種類あるのですが、売り切れてしまうことも多いので、事前の電話予約がおススメですよ♪
こちらの店主さんの、フルーツを美しく盛り付ける技術と、可愛すぎるデコレーションのアイディアは世界レベルだと思います!
見るだけですごく幸せな気分になります☆
PARLA(パーラ)@東京・外苑前/銀座
女子高生の食べ物というイメージの強いクレープを大人向けの上質なデザートに仕立てたのがこのパーラ。さきほどのゆうこすさんが食べていたのもこのお店のクレープです。
日本一高級なキャビアのクレープ2,400円(!)や、無花果とブルーチーズのクレープなど、フレンチの食材や技法を凝らしたハイクオリティな大人クレープはまさに原宿クレープの進化系!
作り手さんは、フレンチやイタリアンのシェフ経験者ばかりなので、アルバイトさんが数日練習して作る…というレベルではない、本格的なご褒美スイーツです♪
ROCCA&FRIENDS CREPERIE(ロッカ アンド フレンズ クレープリー)@大阪・高槻
見た目が可愛すぎる♡と、インスタ女子殺到のお洒落クレープ。
味ももちろんとっても美味しいですよ。
https://rocca-crepe.com/
まとめ
クレープは、原宿の食べ歩きスイーツとして一大ブームを起こし、近年では「進化系クレープ」として新たなトレンドを生み出しています。
ぜひぜひ、新しいクレープの世界に味を踏み入れてみてくださいね!